残された命は永く 道標は途絶えた
誰の目にも触れない 遠く果てない場所で
枯れゆく路傍の花 踏み躙られた命
生まれた意味も知らず 死せる時を見つめる
遥か昔描いた 平穏はこの手をすり抜け
取り戻せない時間と 宿命を悟る
悲しみさえ喜びさえ見えない この闇の彼方に
そびえる運命 救われぬ末路
その首にかけた 震える手を
断ち切れぬ鎖を纏い 苦しみ生きた先に
悲劇を重ねるこの世界
最果ての地はまだ先と告げる
救い求める声を上げることさえできずに
時果てるまでこの身を 煉獄に焼かれ
死ぬことさえ許されない 生きるという永久の呪縛に
この身を心を 蝕まれながら
失くした未来を 手繰り寄せて
生まれた堕ちた罪から 逃れる術も知らず囚われ
見失う道 佇む見知らぬ闇夜に
この生命を待ち望んだ 優しい祝福と願いは
また刺となり 心を貫く
叶わぬ理想と 真実を
静かな不安と 変わらぬ現実
その首にかけた 震える手を……