隙間すら許されない籠
容赦なく灰を浴びて
痛みと床に蹲えば
消えてゆくものは何?
この部屋では低く怒鳴る
あなた方は高貴ね
後どれほど夜を数え
縄を吊るせばいい?
凝らした目は 嘘に殺み
轡を弄と知らず濡らした
矢の無き弓 闇こそ夢
靴を舐め急ぎ逝く
獄へと
欲を携えた家畜が
権力を振りかざし
増えゆく傷跡なぞれば
お伽話の時間
嗚咽さえも迎えましょう
最後には笑えるわ
自分の血も他人の血も
混ぜてしまえばいい
閉じない目は 嘘を拒み
赦しを乞う声を引き裂いて
馳せた先は 眠らぬ森
玩具に針を立てて
安らぐ
童話なら 魔法使いがやってきて
汚れた服を変える
動かぬ継母や義姉も
世の記憶から落ちて
凝らした目は 嘘に殺み
轡を弄と知らず濡らした
矢の無き弓 闇こそ夢
救いの希望さえも
壊して